菊とギロチン 2018年日本 
監督:瀬々敬久
出演:木竜麻生、韓英恵、東出昌大、寛一郎 他

【物語】
大正時代末期、女相撲の一座である「玉岩興行」が東京近郊にやって来る。女だからという理由で様々な困難を抱えた彼女たちの中には、夫からの暴力に逃げてきた新人力士の花菊もいた。ただ「自分の力で強くなりたい」という思いで相撲を始めた花菊は厳しい稽古を積んでいく。そんな彼女たちは、社会を格差のない平等な社会に変えたいと夢を掲げるアナキスト・グループ「ギロチン社」の若者たちと出会う。時代に翻弄されながらも彼らは次第に心を通わせていく。

【観察感想】
実在した詩人・中濱鐵役。人をけしかけてばかりなのに、ビッグマウス的でしょうもない感じなのに、なんだか好かれちゃうってのがある人。どちらかというと誰かとつるむというより孤高の人が似合うし、つるむならボクちゃん的な弟分的な役柄が似合いそうって思っていたけれど、こういう兄貴的な感じもハマるんだと思った。海辺で韓さんに「すまなかった」と土下座したり、ちょっと微妙な歌声(笑)披露したり、大事なところを飲み水で洗っていたりと、あとラフな感じの大正ファッションも好き。映画は皆、死に向かう感じで哀しかったし、女相撲を通して現代にも通じる差別みたいなものも描かれていたと思う。そういう意味でも見どころ満載だった。





寄生獣 2014年日本
監督:山崎貴
出演:染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里、橋本愛、東出昌大 他

【物語】
パラサイトの卵が深海から浮上して港へと上陸し幼生となって貨物に侵入して各地へ散っていく場面から物語は始まる。主人公の泉新一は自宅に忍び込んできたパラサイトに襲われるが、頭部への寄生を免れながらも右腕に寄生される。その頃寄生に成功した他のパラサイトたちは人間に擬態し、人間たちを襲って捕食していたが、自身の右腕を失った新一は、頭部を乗っ取ることに失敗したパラサイトをミギーと名付け、やむを得ず共生関係を築くことになる・・

【観察感想】
パラサイトネットワークのパラサイト島田秀雄役。もう、立っているだけで異次元系、不気味。立っている、それだけで表現できちゃう。すげぇなって思ってしまう。東出さんにはそういう役が多すぎる。もう、顔とかの表情も役を理解しすぎていて怖い。怖すぎて笑っちゃう(笑)




アオハライド 2014年日本
監督:三木孝浩
出演:本田翼、東出昌大 他


【物語】
中1の頃、お互いに淡い想いを抱きつつ、離ればなれになってしまった双葉(本田翼)と洸(東出昌大)。 高2の春に再会するも、どこか人が変わってしまったような洸に双葉は戸惑う・・・・・

【観察感想】
高校生と言われると、ちょっと大人すぎる感があれど、頑張って大人にならなきゃいけなかった洸という青年の役なので、これはこれでいいのかな。それに無駄に制服似合うしね。映画はちょっと観ていて恥ずかしくなる内容ではあったものの(すんません)、ちょっと影のある雰囲気がいいね。




GONIN サーガ  2015年日本
監督:石井隆
出演:東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、根津甚八、鶴見慎吾、佐藤浩市、竹中直人 他

【物語】
大越組襲撃事件から19年後。大越組の若頭だった久松茂の息子、久松勇人は母と共に真っ当な人生を歩んでいた。一方、大越組の組長の息子、大越大輔は五誠会会長の孫である式根誠司に振り回されていた。式根誠司の愛人である菊池麻美は、五誠会の隠し金を奪うことを大越に提案する。19年前の事件を追うルポライター・富田慶一は、情報を集める為に、勇人の母である安恵に情報を与える。安恵は久松茂の名誉回復のため五誠会に突撃するものの、始末されてしまう。慶一は、安恵に行動させてしまったのは自分のせいということで、勇人と大輔に隠し金の強奪計画を話し、勇人と大輔はそれに参加することに・・・

【観察感想】
いやぁ、GONINのシリーズに出るってイメージなかったけれど、観てみるとこれはこれでピッタリくる気がして。昭和な感じですよねぇ。雨がまた主役のような映画ですけれど、東出さんと桐谷さんと柄本さんがまるで皆で遊んでいるような感じで血なまぐさい場所に向かってしまうのが痛ましいというか。根津さんも少し出てくるんですよ。ユマニテの先輩。いい俳優がそろっている事務所にいる東出さん。そう、あなたもいい俳優なのよって言いたくなる。




聖の青春 2016年日本
監督:森義隆
出演:松山ケンイチ、東出昌大、リリー・フランキー、染谷将太、安田顕、柄本時生 他


【物語】
幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。

【観察感想】
どこから観ても羽生さんそのものでしかないくらいに憑依していて永遠でも観ていられる。松山さんとのお店での雰囲気、あの場面忘れられません。このふたりは名コンビなんではないだろうか。後に『BLUE/ブルー』でも証明されたというか時正さんも一緒だ。この3人で定期的に色々撮ってほしいなあ。聖の青春トリオとして銀幕で何度も再会してみたい。3人とも素晴らしい俳優だもの。





ビブリア古書堂の事件手帖2018年日本
監督:三島由紀子
出演:黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大 他


【物語】
北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」。夏目漱石の直筆と推察される署名入りの「それから」を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)は、持ち主である亡き祖母の秘密を解き明かした店主・篠川栞子(黒木華)の推理力に驚く。その後栞子を手伝うことになった大輔は、彼女が所有する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公と同じ「大庭葉蔵」を名乗る人物に狙われていることを知る。

【観察感想】
主人公の祖母の想い人だった田中嘉雄という人物。これが、この東出さんがめっちゃいいんですよ!『花様年華』的な演出もあり、どことなくトニーさんが演じてくれたチャウさん的な雰囲気もあり、東出さんってキクギロの時にも思ったけれどレトロな感じが似合うんですね。夏帆さんとの雰囲気も素敵。道端で彼女を待っている姿、そこだけで映画になる。ゴールデンバッドを吸っていて、両切り煙草の似合う人だなとも思ったり。この昭和バージョンだけでガッツリ映画作ってほしいなあ。映像も素敵だったんだよね、昭和の方はね。ってか、背が高いので頭ぶつける場面率多すぎですね、それで気絶っていうのありすぎる(苦笑)





ヒーローマニア -生活-1990年アメリカ
監督:豊島圭介
出演:東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、片岡鶴太郎、船越英一郎、山崎静代 他


【物語】
サラリーマンをリストラされ、さっぱりうだつの上がらない中津(東出)は、コンビニでバイトするフリーター。ある時出会った、謎の身体能力を誇るニート土志田(窪田)、情報収集力抜群の女子高生カオリ(小松)、昼は定年間近のサラリーマン、夜は“若者殴り魔”の日下(片岡)と町を守る自警団を結成し、社会が裁ききれない小さな悪を天誅と称し、高いところから吊り下げて晒す行為を始めるが・・・

【観察感想】
汚い東出さんもたまにはいいんじゃないですかって感じですね、ヘタレで、髪の毛ボサボサで。しかしですね、ここでも頭をぶつける場面。背が高いから頭ぶつけるっていう場面に使われすぎる。



クローズEXPLODE 2014年日本
監督:豊田利晃
出演:東出昌大、早乙女太一、勝地涼、柳楽優弥 他


【物語】
鈴蘭高校危機一髪 クローズ史上凶悪の【戦国時代】が開幕〜物語はZEROの1カ月後から始まる〜 クローズZEROUから1カ月後。滝谷源治、芹沢多摩雄らが卒業し、新年度を迎えた鈴蘭高校では、空席になった“頂点”の座を狙って、 新3年生達が次々と名乗りをあげていた。頂点に最も近い男・強羅徹、そのライバルと目される高木哲次、お調子者を装うキレモノ・小岐須健一、 凶悪なる転入生・山下甲兵。しかし2人の男の登場で、鈴蘭の勢力図は大きく変わることになる・・

【観察感想】
タッパがあるんで、目立つですよね、制服姿なかなか良いです。基本優しそうなので喧嘩が強い感が少し足りないけど、これはこれで好きでした。豊田監督らしい暴力の中に詩を感じるような映像も喧嘩映画には賛否ありそうであるものの、その世界観にハマっていたような気がする。また豊田監督の映画に出てほしいな。




桐島、部活やめるってよ2012年日本
監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、大後寿々花 他

【物語】
ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。1つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める“スター”桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと…。

【観察感想】
カメラを向けられ、「俺はいいよ」って泣きそうになる広樹。この場面を観た瞬間涙があふれてきてしかたがなかった。広樹はカッコイイし、器用になんでもこなしてしまう人。でも、情熱がない。心から好きで何かをするということがなかったのだろう。空っぽで何もないものを抱えて、そのことに気が付いた時の孤独を東出さんが体現していた。この映画はなかなか深いなあって。学生たちの話のようで、すべての老若男女、人間関係、社会構造そのものの話でもある気がする。東出昌大さんという俳優を知った最初の作品。



0.5ミリ2013年日本
監督:安藤桃子
出演:安藤サクラ、木内みどり、織本順吉、土屋希望、柄本明、津川雅彦、草笛光子、角替和枝、浅田美代子、坂田利夫、ベンガル、井上竜夫、東出昌大 他

【物語】
介護ヘルパーのサワ(安藤サクラ)は、亡くなる前におじいちゃんと寝てあげてという派遣先の家族から突拍子もない依頼を受ける。そこで思い掛けない事件に巻き込まれて職を失い、無一文となり困窮したサワは、町で見掛けたワケあり老人の押し掛けヘルパーを始めることに。

【観察感想】
出演時間で言うと数分、いやもう、あっという間に通り過ぎるだけなんですけど、この映画の東出さんめっちゃ好き。カラオケ店員さん、普通のこんな感じ、いいなって。映画の中に溶け込んでいていいです、本当に。かなりなハードボイルドな映画なんですけど、安藤さんがまたいいんだなあ。時々、再会したくなる映画です。








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