『インベージョン』(原題:The Invasion) 2007年、アメリカ
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
撮影:ライナー・クラウスマン
出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、ジャクソン・ボンド、
   ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライト、ジョセフ・ソマー、セリア・ウェストン 他
物語:地球外からやってきた謎の生命体。それは眠っている間に人間の習性を変異させ次々と
   魂のないレプリカントを生み出していく。ワシントンD.C.の精神科医キャロルと同僚のベンは
   原因をいち早く究明しウィルス拡大の阻止に乗り出す。生き残る術はただ一つ、決して眠らないこと。
   誰一人信用できない悪夢のような状況の中、二人はウィルスの侵攻を
   食い止めることができるのだろうか・・・。ジャック・フィニイ原作のSF小説「盗まれた街」を映画化。

(映画☆☆☆、ダニクレ度☆☆☆☆)

ダニクレは主人公ニコール・キッドマンさん演じるキャロルの同僚の医師ベンという人物なのですが、同僚でありながら、ちょこっと惹かれあっているようなそんな雰囲気。こういうフツーの二枚目も逆に珍しくて、なかなかイイ感じ。キスを拒まれても、無理強いしないし、キャロルのためなら自分の安全よりも優先するという気のいい人物。焦げ焦げのパンケーキを作っている姿もイイ感じ。んで、ラストは・・おぉ、そうなるんかという、考えようによっては、ちと怖いオチ。おまけにジェフリー・ライトさんも出演してくれているので、ボンドとフィリックス感満載というか、ダニエルさんはボンド感を消している感じだけれど、ジェフリーさんがまんまフィリックスっぽい雰囲気なんだもん(笑)

映画としては、コロナの今観ると案外リアルな感じもしたし、これを観るとあくまでも想像だけれど『新感線』がこの映画を参考にしたのでは?と思わせるような場面もあって、なかなかの面白さや怖さを感じさせる部分もあるのだけれど、ニコール・キッドマンさんの映画にしたかったのかもというのがチラホラと。なので、スター映画にするのか物語を重視するのかどっちつかずの中途半端さがあって、もう少し、つっこんだ丁寧な描き方をしてくれたら佳作になったかもしれないなというもったいなさもある。なんせ、いい俳優たちが出演しているのでね。とはいえ、フツーのクセのないダニクレさんを眺めるのも悪くないのでファンとしてはチェックという感じかな。

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