『エリザベス』(原題:Elizabeth) 1998年、イギリス・アメリカ
監督:シェカール・カプール
撮影:レミ・アデファラシン
出演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ、
   クリストファー・エクルストン、リチャード・アッテンボロー、エドワード・ハードウィック
   ファニー・アルダン、ヴァンサン・カッセル、ジョン・ギールグッド
   ダニエル・クレイグ、エミリー・モーティマー、ケリー・マクドナルド
   キャシー・バーク、エリック・カントナ、ジェームズ・フレイン
   テレンス・リグビー、ジェイミー・フォアマン、ピーター・ストックブリッジ
   ケニー・ドーティー、アンガス・デイトン、アマンダ・ライアン 他
物語:16世紀イングランド。カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し
   王位継承者であるプロテスタント派の異母妹エリザベスをロンドン塔に幽閉する。
   しかしメアリーが病で崩御すると、エリザベスは新女王として即位。
   陰謀と裏切り渦巻く宮廷内で、重臣からは他国との政略結婚を勧められながらも、
   恋人ロバート・ダドリーとの愛を育んでいくエリザベスだったが・・・

(映画☆☆☆、ダニクレ度☆☆☆☆)

先日「ジェームズ・ボンドとして」のドキュメントの中でプロデューサーのバーバラ・ブロッコリさんが『エリザベス』のダニクレを観た瞬間からずっと彼に注目していて結果的にその思いが『カジノ・ロワイヤル』への出演のオファーにつながったというので観てみたのだけれど、思い出しました、これ、確か、おすぎさんも同じこと言っていたんだよ、公開時に。ジョン・バラード役の子がいいのよ、歩いてくる姿がすごくいいのよ注目していて!みたいなこと言っていたよ、たぶん、うん。その時はスルーしていたけれど(笑)、でもすごいな、おすぎさんといいブロッコリさんといい、先見の目があるというか、結果的に大スターになったよ、ダニエル・クレイグ様(感涙)

そんなこんなで、彼が演じてくれていたのは司祭ジョン・バラードという青年で、エリザベスを暗殺しにくるんです。確かにフードマント姿で歩いてくる場面は痺れました。出番は少ないのだけれど、史実によると背の高い暗い顔色の男だったというので、そんな冷たい雰囲気醸し出していたと思う。でも、拷問の場面では、どこかあどけなさもあって、彼がのけぞって縛られてカメラがぐるりと回った時、なんだか可哀想になってしまったり。実際も物凄く残酷な形で処刑されてしまった人だったらしい。

しかし、豪華な映画ですねぇ。ファニー・アルダン姐さんとかもいる。ヴァンサン・カッセルさんがいい味だったし。おまけにマンUの伝説カントナまでいたわ。俳優としてもなかなかの存在感じゃん。

あの十字をきりながらフードマントをゆらして歩いてくる姿、何度も何度も観ていたくなる。ボンドの時に走る姿が美しいなって思っていたけれど、あれだけのツワモノたちが揃っている作品の中で、大作映画の中ではほとんど無名だったダニエル・クレイグというひとりの若き俳優の映画スターとしての存在感・・そのことに気が付いてくれたブロッコリさんに拍手したい思いでいっぱいです。

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