「女と男のいる舗道」

1962年フランス映画
監督:ジャン=リュク・ゴダール
出演:アンナ・カリーナ
    サディ・レポ 他

Vivre sa vie
彼女は彼女の人生を生きる・・

アタシが映画に恋するきっかけになった
出逢いの映画、
「女と男のいる舗道 Vivre sa vie」
初めて観た時は、まだ、ほんの子供で
夜中眠れなくてテレビをつけたら
画面に映る首の細い女の人と
男の人の後ろ姿に惹かれて
膝を抱えて夢中になってしまった。
なんともいえない不思議な雰囲気にすいこまれ
子供心に胸が躍った。
ハサミで小さな手で不器用にアンナの髪型を
マネしたりした。
それから、何年かたって
この映画をもう一度観た時、
子供の頃にはわからなかった
主人公ナナの切ない日々が
リアルに心に刺さった。
12景のナナの景色・・
ナナは言った・・・

「私は自由だからすべてに責任があるの
不幸になるのも私の責任
それは、ステキなこと
あるがままにみればいいのよ
人生は人生」

あまりにも有名な「裁かるるジャンヌ」を観ながら
頬をつたうナナの美しい涙の場面。
そして、死への舗道へ向かう
あの車の窓からみえたのは
「突然炎のごとく」だった。

そう、ナナは情婦だったけれど
普通の夢みる女性だった。
毎日を必死に生きていただけだった。

映画館をすぎさるあの場面を観た時
涙が出てきた。
これから起きるあっけない死を予感したわけでもなく
ただ、涙が出てきた。
映画を観に行くその横の舗道で
色んな人生がある。
最後、舗道に横たわるナナを
冷たくカメラの視線はスっと下に落ちた。
その視線は
あまりにもあっけなく潔くて
そして、切なかった。

そして・・、
ナナはナナの人生を生きた



ナナはいっつも白ワインを注文してた気がするなぁ・・
食べ物らしい食べ物が出てこなかったのは
超、貧乏だったからなのか?(笑)だって、家賃払えないし(笑)
でも、唯一、クロワッサンを頼む場面があった
だけど、無くてコーヒーにかえたのだけれど
ナナが食べれなかったクロワッサンを作ってみたくなった。
焼きたてのクロワッサンをあの日のナナに食べてもらいたくて




[クロワッサン]
 ボウルに強力粉60g、薄力粉40g、ドラ
 イースト2gを入れ混ぜ真ん中をあけて塩水
 30cc、砂糖10g、牛乳80g、溶かし
 バター20g、卵1個を入れ、なめらかにな
 るまでよく混ぜる。大きめのビニール袋に発
 酵した時の余裕をもたせて生地をいれ閉じる
 冷蔵庫で一晩寝かせて生地をのばし、真ん中に
 バター55gをいれ端を包みこみのばして、
 三つ折りにする。のばして折るということを
 2〜3回くりかえす。最後に長方形にのばして、
 端から三角形に切って、くるくる撒いて
 お馴染みの三日月形にする。
 ラップでふんわりおおって発酵させ
 全体に霧吹きで霧をふき、焼く。熱いうちに
 溶かしバターを上からかける。シロップをか
 けても甘くて美味しい。結構失敗しやすいけ
 れど、それはそれで美味しいかも(笑)




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