「ロゼッタ」

1999年ベルギー、フランス映画
監督:リュック・ダルディンヌ
   ジャン=ピエール・ダルディンヌ
出演:エミリー・デュケンヌ
    ファブリツィオ・ロンギオーヌ 他

そんなにまでして
何と闘っている?
ロゼッタ・・

彼女の願いは、まともに生きること。
貧しい生活から抜け出すこと
そのために働きたい
とにかく働きたい
でも、うまくいかない
理由もなく解雇され
それでも働かせてくれと
壁にしがみつくロゼッタ
その必死の思いは
余裕ある生活者たちの
エセ貧乏節なんかふっとんでしまう
だって本当に貧しかったら、
本気で何かを変えたかったら
何かを選択する余裕なんてないはずだから

カメラの視線は
容赦なくロゼッタのそばにあって
彼女の息づかいが今にも聞こえてきそうで・・
その息づかいは
泣いてなんかいられない
休んでなんかいられない
張りつめて張りつめて
パンパンになってさ・・

生きて生きまくり
闘いぬこうとする思いを
その頑なまでの思いを
ただ見つめているだけなのに
知らない間に胸が熱くなってきてしまったよ

今のこの瞬間を 飛ぼうと
必死にもがくロゼッタ・・
たった一人の
恋人のような友だちのリケを裏切っても
手に入れたかったものは何だろう・・
何だろうね・・?

ラストのあの場面、
ガスボンベを握り締め
歩き続けるロゼッタ・・
リケが追いかける・・
歩いて歩いて歩いて
転んで崩れてしまったロゼッタ・・
その背中のむこうの顔を覗いてみたくて
アタシは思わず顔を斜めにした

泣いていたね・・
いっぱい泣いてたね・・

泣くって大切だよ・・
心の鍵がひとつとれたね・・
きっと、とれたよね?
ロゼッタ・・




ロゼッタがいつも食べてたのは、泥川でとれる魚と
(あの、魚の採り方は参考になったぞ 笑)、
ベルギーワッフル。道端で座って厳しい顔で
ワッフルをかじり持参の水を飲む姿が好きだった。
決して可愛くないんだけど、それが逆にリアルさを感じ
映画の最後には、知らずにロゼッタを応援していたな〜
ワッフルを売る姿も好きだった。



[ベルギーワッフル・・のようなもの 笑]
強力粉100g、薄力粉100gを
あわせてふるっておいたものに砂糖50g、
ドライイースト4gぐらい、塩ひとつまみを入れて
よく混ぜ合わせる。そこに、溶き卵2個、
牛乳かお水200mlぐらい、溶かしバター50gを入れ
混ぜ合わせる。ラップなどをかけて
温かいところで1時間ぐらい発酵させる。
熱しておいたワッフル型にオイルをひいて
生地を流して焼く。なければフライパンで焼いても
美味しい。好みで生クリームやジャム、
甘いヨーグルトにフルーツを加えたものなど
好きなのをベチャってのっけて食べてもウマイ



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