「こわれゆく女」

1975年アメリカ映画
監督:ジョン・カサヴェテス
脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ
   ピーター・フォーク 他

「私は異常?」
「愛している?」

特別な夜にニックは帰ってこなかった・・

悲しい時は悲しいままに
嬉しい時は嬉しいままに
心のままに
その想いすべてを
自分の世界すべてを
体中に走らせるメイベル

不安な想いのまま
裸足で夜の街を歩いたあの夜も
喜びのまま裸足でかけより
子供たちを抱きしめたあの日も
愛する命たちへ
自分の神経すべてを集中させるメイベルが
愛しくて、悲しくて、
地球全部が敵に思えるくらい美しいから・・

一生懸命生きる人と一緒にいると疲れるのは
こっちも真剣にならなければいけないから
だから、体いっぱい、心いっぱい
ぶつかり合ってしまうんだよね、きっと。
ニックのやり場のない気持ちと
メイベルの心の鼓動がぶつかりあうけれど
でも、その壁は二人でたたこう!
心から血が出ても素手でたたこう!
たとえ沼を歩くような思いだってかまわないから

「俺がついている。君は何をしてもいいんだ
 自分らしくふるまえ、楽になれ・・」

精神が病んでいると病院にいれられて
帰ってきたメイベルは
ガラスのような心がさらに壊れやすくなっていて
疲れきり、興奮し、世界と自分に
見えない壁を一瞬つくりはじめるけれど・・

でも、アタシは知っている
なんだかんだいってもニックはメイベルを愛していて
子供たちもメイベルが大好きで
メイベルもニックと子供たちが大好きだからさ・・
あのラストは最高だったね。
苦くても辛くても
自分たちだけの甘くて美味しい味を知っている
メイベルとニックは
アタシの目の前で、
なにげない日常に帰っていってしまった。
ねぇ、どうしたらいい?
アタシ、ほんとにアナタ達が大好きだよ。
何度も逢いたくてたまらないから
また、目撃してもいい?
アタシって異常?(笑)



ニックが、徹夜あけの仕事から仕事仲間たちを連れてきて
帰ってきたあの朝、「スパゲティは好き?」とメイベルが
みんなに聞き「何か作るわ」といいつつ、知らない間に
みんなが手伝ってて食卓についてからも、なにやら
アンニュイな雰囲気と(笑)、楽しい雰囲気が
ごちゃ混ぜになっていてついには歌いだすヤツもいるしと
波乱もありの、あの食卓の場面が好きっ
それから色々あって離れていく人もいるけれど
アタシはこの日のみんなが好き。
で、ガオ風のみんなで食べるスパゲティを作ってみた



[鍋にどっさりスパゲティ]
でっかい鍋にオリーブオイルをたっぷり入れて
合い挽き肉、たまねぎのみじん切り、
ニンニクのみじん切り、セロリのみじん切り、
にんじんのみじん切り、などなど炒める。
とにかく、たくさん炒める(笑)。
フォン・ド・ボー(99円ショップで売っている
レトルトパックでOK)トマト・ピューレ、
トマトの水煮、水、スープの素、赤ワインなどを
自分の好きな量をたらふくいれて、鍋底について
焦げないように時々かき混ぜながら
濃厚な雰囲気になるまで煮込む。
出来上がりに味をみて足りなかったら塩、コショウ。
茹でたパスタをどっさり鍋にいれてからめ
お皿に盛り付け、残ったソースも上からかけて
びちゃびちゃにして(笑)、好みでパルメザン
チーズやセロリの葉のみじん切りをふって、
もりもり食べよう、ワインも一緒にいっぱい飲も。

  



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