「in the company of men」(1997年 アメリカ) 監督:ニール・ラビュート 出演:アーロン・エッカート、stacy edwards、matt malloy 他

 
パッケージを開けるといきなりこんな感じ。

どちらもツヤツヤでどっちが表なのか、よくわからなくって一瞬戸惑いました。
恐る恐るかけてみると、そこには嫌悪感を活き活きと演じるアーロンさんのお姿。
ほっんとにイヤな感じのヤツって感じでした(笑) 内容的には
主人公が女にふられた腹いせに期間を決めて誰かを意図的に傷つけようとする話。
その標的にされるのが性格もよくて聾唖の美人という感じで、そのまま受けとめると、
なんてヒドイ映画なのという感じになりそうだけれど、そこはニール・ラビュート監督の
皮肉というのかわざとそういう設定にしているんじゃないかなという・・ね。
いわゆる観客たちが望む障害がある人は性格がよくて健気という勝手な印象を
そうして、エリート族は性格が悪いよねぇという勝手な印象を逆手にとって、
その逆手をまた逆手にとって、偏見そのままの苦い味を食べさせることによって
自分自身が知らない間に育ててしまった偏見について思うことも出来る映画というか
ブラックコメディというよりも、もっと濃いブラックなものでもある感じなのです。
そして、そういうものを論議をされながらも、そこを決してなかったことにしないで
嫌悪感たっぷりのものもコメディとして公開出来てしまい、おまけにクチコミで
公開規模が広がってしまうアメリカってなんだかんだとスゴイなとも思えた映画でした。
日本だったら無理でしょうね。頭ごなしにけしからんとかなってしまって。
しかし、どちらにしても日本語字幕でちゃんと観てみたい。
でも、意味が明確にわかったら、もっと嫌悪感抱くかしら(笑)
だって確かオンライン映画批評家協会が選んだ映画史上最も偉大な悪役トップ100で
この映画のアーロンさんが27位だったんですよ、かなり上位ですよ・・(笑)
アーロンさんの下には『地獄の黙示録』のカーツ大佐ですからね。
ちなみにベスト3は『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダー
『羊たちの沈黙』シリーズのレクター、『サイコ』シリーズのノーマン・ベイツで
かなりメジャーな映画な悪役の中での27位なので、そうとう悪いです(笑)
ニール・ラビュート監督とアーロンさんのコンビの映画は 未公開のものが多いんですよねぇ。
それだけヤンチャというか個性ありなのですね。




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