<あらすじ>
宇宙移住計画を実行するために地球を旅立ったコヴェナント号にはコールドスリープ中の男女2000人を乗せ、植民地となる惑星を目指していた。船を管理するのは最新型アンドロイドのウォルター。ところがアクシデントが発生し数十人が命を落としてしまう。乗組員が修復作業を行う中、謎の電波を受信したコヴェナント号は航路を変更し電波発信元の惑星に向かうが・・・ マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、
ビリー・クラダップ、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチル、カルメン・イジョゴ、
ジャシー・スモレット、キャリー・ヘルナンデス、エイミー・サイメッツ、
ナサニエル・ディーン、アレクサンダー・イングランド、ベンジャミン・リグビー、 ウリ・ラトゥケフ、
テス・ハウブリック
他 出演
リドリー・スコット 監督作
<感想>
エイリアン、リドリー・スコット監督ということだけで
急いで観に行ったので 観終わった後、これエイリアンの続編じゃないじゃんとグチっていたら
落ち着いてちゃんと情報を読んでみれば『プロメテウス』の続編であり
1979年公開の『エイリアン』の前日談として製作された・・とあるではないですか・・
いや、確かにそうなのだよ、そもそもそうだったのですか、早とちりしました・・(苦笑)
それにしても、とにかくクルーたちがドジっこばかりで困りました。
特に船長燃えちゃった後の新船長がダメすぎて笑えます。
とはいえ、ちょっぴり気持ちはわからないでもない・・
人の声で音が聴こえてきたら、気になるから、うっかり覗いてみたくなる。
多くの命たちを乗せているんだからよくわからん惑星に
簡単に入ってしまうのバカ?って感じだけれど
でも考えてみると、その軽薄な行動そのものって
すべての人間に言えることなのかもしれないなあと思えたり。
人間って、良くも悪くも賢いゆえに自分たちの出来ることに疑いを持たず
結果何も考えずに平気で他の生物たちの命を左右してしまい
土足でどんなものでもイジってしまうから
自分たちが支配されるなんて夢にも思っていないから
そういう軽率な行動が出来ちゃうんだろうなあ。
なので、あのラストシーン、映画を観終わった直後は
あんなラストで 観客が驚くと思っていたのか監督も老いたなと短絡的に思ってしまっていたけれど
観終わって何日かして思い返してみれば、あぁ、そうか、なんの疑いもなく
デヴィッドだとも気がつかず自分に忠実に動いてくれるウォルターだと
信じて行動してしまうあれこそが人間の傲慢さと短絡なのかと思って
逆に味わいを感じ、続編がすごく待ち遠しくなりました。
というかマイケル・ファスベンダーさんってホントにアンドロイド顔!
笛の場面でデヴィッドがウォルターの頭に笛を突き刺すんじゃないかと
いや、むしろ突き刺してほしいと、無駄にドキドキしました(笑)
そしてなんだかんだと最高だったのは背中からエイリアン生まれる場面、
もう、グロくて怖いのに炸裂するんです、こういうのって映像で表現してこそ。
地獄のようであり強烈なんだけれど、どこか開放感さえ感じるのはなぜだろう。
*2017年9月の或る日、映画館で。
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