やっぱり映画は映画館だよね。
*星マークが、5:感動!、4:好き!、3:キライじゃないよ、2:なんで観たのか、1:時間と金返せ

 「唐山大地震」  2010年 中国

<あらすじ>
1976年7月28日深夜。中国河北省唐山市。貧しいながらも幸せな生活を送っていた四人家族をマグニチュード7.8の地震が襲った。父は家に取り残された二人の子供を助けようとするが建物の倒壊に巻き込まれ命を落としてしまう。翌朝、一人きりになり絶望の淵にいる母親の元に子供たちが瓦礫の下で奇跡的に息をしている事が伝えられる。力を合わせ救助活動をする近隣の人々。だが時間は迫り救出できるのは片方だけというあまりにも過酷な選択をしなければならなくなる。「息子を…」泣き崩れる母親。そしてその声は瓦礫の下の娘の耳にも届いていた。夫と娘の死を確認した母は片腕を失った息子と共に避難場所へ移動する。そんな中、一度は死んでしまったと思われた娘は奇跡的に息を吹き返して・・・。
シュイ・ファン、チャン・チンチュー、リー・チェン、チェン・ダオミン 他 出演
フォン・シャオガン 監督作



<感想>
唐山大地震で生き別れた姉弟と親の32年間を描いた映画です。
その長い日々を二時間ちょっとで描いているので
どうしても大河ドラマのダイジェスト版的な感じになってしまうから
所々大味な部分もあったり共感できないところもあるのだけれど、
やはり3.11の後に観ると色んな場面を重く噛みしめてしまったりもしました。
特に瓦礫に埋もれてしまった幼い姉弟のどちらかしか助けられないと
言われた時に母親が選択する場面では『ソフィーの選択』という映画を
思わず思い出してしまって、選ぶことなんか絶対出来ないけれど
それでも選ばなければいけない時の身をそがれるような辛さと
選ばれなかった子の気持ち。選ばれた方の気持ち。
誰の気持ちにたっても、とても辛くて、ただただ哀しかったです。
運命にもてあそばれているようでいて、でも最後は
生きて互いに言葉を交わせることが出来たラストに落ち着く。
あの日、約束していたトマトを32年ぶりに。よかったね、本当に。
というか個人的には久しぶりにチェン・ダオミン様を拝めてうれしい・・(笑)
ある場面で某人物をひっぱたく場面では共感できんのだけれど
『HERO』や『インファナル・アフェア3』の時から年月は経っているけれど
そんなに印象が変わってなくて相変わらず素敵でしたね。



*2015年3月の或る日、横浜シネマリンにて鑑賞



 「さらば、愛の言葉よ」  2014年 フランス

<あらすじ>
人妻と独身の男が出会い愛を確かめ合いその後言い争いをする。一方、町中や自然の中を犬がふらふらと歩いていた。季節は移り変わり再会を果たした彼らだったが女のかつての夫が何もかも台無しにしてしまい・・
ロクシー・ミエヴィル、エロイーズ・ゴデ、カメル・アブデリ、ゾエ・ブリュノー 他 出演
ジャン=リュック・ゴダール 監督作



<感想>
「さらば、愛の言葉よ」というよりも「さらば、言葉よ」
とにかく今回は特にコラージュ!コラージュ!の嵐で
2Dでさえ疲れたので3Dで観たら寝込んでましたね、確実に(苦笑)
言葉があるがゆえにありのままを見つめることが出来ない人間と
今、この瞬間をそのまま見つめる犬。このワンコ、
ロクシー・ミエヴィルちゃんが可愛い。もう、たまらん。
川に流されてしまった時にはハラハラしたし、
クゥンクーンと鳴いている声は胸にキュンとくる。
爆発とともにコラージュでバラバラになった場面では、え!って心配になり
再びワンコの行動を見つめつつ、あ、そうか、言葉で考えるから
ワンコの行動にイチイチ勝手に意味をつけてしまうのか。
そうだ、ただワンコは生きている、生きているのだ。
そのワンコの愛しさと同時に言葉の意味を考えてしまうのも人間の性。
加工しすぎて失敗寸前のデジカメの色のような色彩が瞳の中に攻撃してくる。
映画を観終わった後、知らない人たちと酔っ払った夜明けの気分になり
パンフレットなんかいらねぇ!って気分で映画館を後にした。
帰り道、ゴダールの実験遊びに振り回されちゃったって思って
なんだか笑いがこみあげてきてしまった。この、クソジジイ!(笑)
疲れちゃったよ。だけれど、それも悪くない気分だった。
だって、ゴダールが今も同じ時代に生きていて映画を作って公開されて
この映画に出逢うことが出来たことは、やっぱり嬉しかったから。



*2015年3月の或る日、横浜シネマリンにて鑑賞



 「激戦 ハート・オブ・ファイト」  2013年 香港

<あらすじ>
かつてボクシング王者に輝いたファイだったが八百長事件に関与し落ちぶれて借金取りに追われる香港を後にしてマカオのジムで下働きをする日々を送っている。クワンとシウタン親子の部屋を間借りして住むが母親のクワンは息子を溺死させたという悲しい過去があった。 一方、元大富豪の息子のスーチーは今は工事現場で働きながら破産した父親の面倒を見ている。 人生をやり直すため総合格闘技で賞金を稼ごうとジムに来たスーチーは、そこで雑用係をするファイが元王者だと知り指導を仰ぐ。 やがてふたりはタッグを組み賞金と自らの尊厳を賭けて過酷なバトルに挑んでいく。 マッチを目指してスーチーの特訓を始めたファイはクワンとシウタンの母子とも徐々に固い絆を結んでいが・・
ニック・チョン、エディ・ポン、メイ・ティン、クリスタル・リー、
アンディ・オン、ジャック・カオ 他 出演
ダンテ・ラム 監督作



<感想>
戦う理由とはなんだろう。自分のために。大切な誰かのために。
床に落ちた袋の中の少ない水で必死に息をする金魚のように生きてきた。
明日はもちろん今日、この日をこの一秒を生きるのだって大変な日々。
見知らぬ人たちに唾をはかれているような気分になる日々。
それでも戦う理由がある。沈黙の暗闇から光をみつけるために。
もう一度心の底から笑うために。過去は消せないけれど
頑張って生きていけば生きていることが嬉しくなる日がきっと来るはず。
それを、その自分自身の体で拳で自信をつかみとるのだと。
あまりの直球に、その剛速球に、それが完璧だったから
よける暇もなく思わず両手でうけとめてしまった。 うけとめなきゃよかった。
だって、こんなに深く突き刺さってしまった。 今もこの映画を思い出して泣きそうだ。

「サウンド・オブ・サイレンス」が、こんなに琴線にふれるなんて。
サイモン&ガーファンクルの懐かしの名曲をこの映画では
ダブロウスカさんという方がカバーしているのを使っていて
これがすごくハマっていました。 彼女の声がとても切なくて
ファイが黙々と訓練する場面で流れてきて
字幕で歌詞の意味がわかった瞬間、胸がしめつけられて涙、涙。
映画が音楽に助けられているのではなくて、
まさに、この映画の主人公たちそのものの音楽だったから。

健気なシウタンがファイの脚を踏んで抱きしめて
ゆらゆらダンスするような場面が忘れられない。
それを遠くから見つめているこの映画の視線はたまらなく優しい。
すべての沈黙と暗闇に 手をそっとのばして優しい光がそそぎますように。
生きてみよう、生きよう。きっと笑える日がくるから。
そんな風に思わせてくれた。思ってしまったよ。



*2015年3月の或る日、シネマ ジャック&ベティにて鑑賞



 「アメリカン・スナイパー」  2015年 アメリカ

<あらすじ>
9.11の惨劇を目撃したクリス・カイルは自ら志願し米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊をする。イラク戦争のさ中クリスが命じられた任務はどんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ることだった。その狙撃の精度で多くの仲間を救ったクリスは伝説の異名を轟かせるほどになる。一方、クリスの無事を願い続ける家族。平穏な家族との生活と想像を絶する極限状況の戦地、過酷なイラク遠征は四回。愛する家族を国に残し終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせる。 度重なる戦地への遠征はクリスの心を序々に蝕んでいく。伝説的スナイパーの半生を描いた実話。
ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、マックス・チャールズ、
ルーク・グライムス、 カイル・ガルナー、サム・ジェーガー 他 出演
クリント・イーストウッド 監督作



<感想>
マイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター』から何年たったのでしょう。
リアルタイムでは観ていなくても何かの形でこの映画に出逢った人たちは
きっと、たくさんいることでしょう。ベトナム戦争が原因で
深く傷ついたベトナム帰還兵について描いたこの作品は
今から37年前1978年に全米公開された映画でした。
そして、イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』は
イラク戦争に四度も従軍したクリス・カイルさんが著した自伝をもとに映画化。
ここでも帰還兵の心の傷が浮き彫りにされているわけです。
37年前にも帰還兵の問題が描かれた映画が公開され
37年たっても相変わらず同じことの繰り返し。しかも、実話です。

なぜ、同じ事を繰り返すのか。
戦争はいけないと頭ではわかっている、皆知っているのに。
結局現場に行かされるのは兵士たちであり
哀しい目にあうのは戦火で生きている人々であり・・
と、何度も何度も繰り返し嘆く反面、この映画のすごい所は
実在していた主人公を乾いた視線で見つめている所だと思う。
彼は子供の頃から父親に銃を撃つのを教わり
次第にそれが日課になっている人だった。
この父親が怖い人で食事中に自分のベルトを外してテーブルに置き
「人間には三種類しかいない。羊と犬と番犬だ」と言い
弟をイジメから守れとかなんとか言う。そんな父親に育てられたのだから
妙な愛国心が生まれるのも自然なのかもしれません。
そして、9.11の悲劇をきっかけに自ら志願して
四度もイラク戦争に従軍します。 そう、強制ではないのです。
おまけにオリンピックの射撃メダリストだったという男と対決したい、
仲間の敵討とはいえ、それだけのために戦争を利用して
従軍したのではないかという描写まで出てきます。
これって、恐怖。闇が深すぎる。

彼にとっては戦争は仕事場の一部でしかないのか
まさに銃撃前後に妻と電話をやりとりしたり
狂気すら気がつかず、病んでいることにも気がつかず
ホームパーティーで無邪気なワンコに手をかけようとしたり、
すぐに家に帰ることが出来ずバーで涙流していたり、
英雄だと言われるたびに複雑な表情をしつつも
表向きは紳士な態度でいたり・・クリスさんの心の傷の深さが
静かにじりじり伝わってくる。そして彼も子供に銃を撃つことを教えている。
むやみに罪のない鹿の命を奪う。元兵士たちへのリハビリとしても
銃を撃つことをさせている。その、銃の恐ろしさを
セリフではなく乾いた映像で徹底的に見つめているのだ。
最後の最後に予想もしなかった悲劇がおとずれる。
どんな思いで演出と脚本を変更したのか。
そう思うと、また乾いた怖さが襲ってくる。

カタルシスなどまるでない。
かといってリアルに徹して退屈というわけではない。
この徹底した乾いた視線は、
どんな視点からも語ることが出来るようになっていて
戦争、銃、子育て、人と人、なんだろう、なんなんだろう。
観終わった後、味がないのに口の中でいつまでも残り続ける
呑みこめない食べものみたいで、呑みこんだら胃の中で
ずっと生きていそうで呑みこむのが怖くて
いつまでも思って考えていました、この映画のことを。
臨場感のある音が鳴りやみ、無音のエンドロール。
重くて虚しい。そして、哀しい。



*2015年3月の或る日、横浜ブルク13にて鑑賞



 「KANO 1931海の向こうの甲子園」  2014年 台湾

<あらすじ>
1929年、嘉義農林学校の弱小野球部に、日本人の監督・近藤兵太郎がやってくる。甲子園進出を目指すという近藤の下、厳しい練習に励む部員たちは次第に勝利への強い思いを抱くようになる。そして31年、台湾予選大会で大躍進し常勝校を打ち負かして台湾代表チームとして甲子園へ遠征した嘉農野球部は決してあきらめないプレイスタイルで日本中の注目を集める。日本統治下の1931年、台湾代表として全国高校野球選手権に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校野球部の実話を描いた作品。
永瀬正敏、ツァオ・ヨウニン、青木健、ウェイ・チーアン、チェン・ジンホン、
チャン・ホンイー、ジョン・ヤンチェン、シェ・ジュンチャン、
シェ・ジュンジェ、大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、チェン・ヨンシン、
チョウ・シュンハオ、チェン・ビンホン、ツァイ・ヨウフォン、
酒井真紀、大沢たかお、伊川東吾、小市慢太郎 他 出演
マー・ジーシアン 監督作



<感想>
この映画は史実を基にして脚色しているので
実際にあった出来事だったのだと思うと、
映画ってありがたいとしみじみ思うのです。
だって、アタシは知らなかった、KANOの存在を。
台湾のチームが甲子園に出場して決勝まで残っていたことを。
それを知ることが出来ただけでも世界が広がったし嬉しかった。

ただとても正直な気持ちを打ち明けてしまうと
この映画の公開を昨年から、あまりにも楽しみにしすぎていて
台湾映画ファンの方たちの好評の感想を事前に読み過ぎて
期待が膨らみすぎたせいもあるのか前半は少し肩すかしな気分でした。
例えば日本統治時代の話で台湾の方たちは
日本語を話すことを強制させられていたのかもしれないけれど
とはいえ同じ台湾の方たち同士でも日本語が多かったので、
どことなく違和感があり、なかなかこの映画の世界に
浸ることが出来なくて、ちょっぴり萎えてしまったり(涙)
台湾の農業発展に貢献した水利技術者である八田與一氏が
尊敬されている人として二か所くらい登場するのだけれど
彼と野球の話とのリンクがよくわからないのでイラっとしたり
いや、だって演じているのが大沢たかおさんだもん、
野球と接点がありまくりの大切な役柄なのかと思ったのに、
この場面、いる?って感じだったのよぅ。
でもでも、それらの違和感や退屈感が一掃されてしまうくらいに
試合の場面がめちゃくちゃ素晴らしくて途中から泣きっぱなしでした。

試合のラスト、呉選手が負けても最後まで走りぬく姿に胸が熱くなる。
あの試合に立ち会った人たちの想いがひとつになる瞬間。
その想いが時代を超えて映画というものを通じて届くのだ。
やっぱり、映画って、いいね。



*2015年1月の或る日、横浜ブルク13にて鑑賞



 「神様はバリにいる」  2015年 日本

<あらすじ>
婚活ビジネスに失敗して多額の借金を抱えてしまった元起業家の祥子。失意のままにバリ島へやって来た彼女は、謎めいた日本人の大富豪アニキと出会う。「爽やか」を自称しながらも胡散臭そうな雰囲気を醸しだしているアニキは、現地の人々からは厚い信頼を寄せられていた。そんなアニキのもとでお金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとする祥子だったが、アニキのあまりにも型破りな教えに次第に疑問を抱くようになり・・・。 単身でインドネシアのバリ島へ渡って起業し大富豪になった丸尾孝俊との出会いなど著者の体験をもとにつづられた「出稼げば大富豪」(クロイワ・ショウ著)などが原案になっている作品。
堤真一、尾野真千子、玉木宏、ナオト・インティライミ 他 出演
李闘士男 監督作



<感想>
実はもともと観る予定がなくて、たまたま観てしまい
そんなに期待せずに観てみたら、これが思いのほか面白かった。
ちゃんとバリでオールロケしていて現地の俳優さんたちも
映画の中にキチンと溶け込んでいるしバリの息吹や
なぜバリなのか?というのも伝わってくるような
丁寧に作られたハートのあるコメディでした。

感謝の達人たちが生きるバリで、何をつかめるのか。
お金にまつわるコメディなのだけれど、
たった一度の人生。同じ生きるなら、互いに助け合い、笑いあい、
人生を豊かにしようよ。その想いが嫌味なく伝わってくる。
眉毛のないアニキ役の堤さんの怪演っぷりが全開で
言うことも存在自体も暑苦しくて傍にいてほしくない(笑)アニキの
ハートの奥の思いが垣間見れるような場面では思わず落涙。
まさかこの映画で泣いてしまうとは思わなかったので
なんかこう、嬉しかったです、ハプニングな感じで。
「どうしても幼稚園つくりたいんや」こんなベタなセリフなのに
心に響いてしまったよ。アニキは本気なんだね。

昔を美化するのはイヤ。昔はよかったというのも好きではない。
だけれど、アニキの生きざまは愛すべきものがあり
あの暑苦しい存在とは裏腹に(笑)単純で爽やかだ。
人を信じて、裏切られて、それでも最後まで信じ抜く。
うっかり出逢ってしまった映画の中身には
素直で優しい元気が詰まっていた。今観て良かった。ありがとう。



*2015年1月の或る日、横浜ブルク13にて鑑賞



 「自由が丘で」  2014年 韓国

<あらすじ>
思いをよせる年上の韓国人女性クォンを追いかけてソウルへとやってきた男、モリ。しかし、彼女は見つからず彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探してソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男と仲良くなり毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬をみつけたことでカフェ<自由が丘>の女主人と急接近。ワインを飲んで良いムードに。路地の多い迷路のような街で時間の迷路に迷い込むモリ。モリは彼女に会えるのだろうか?モリにとっての本当の幸せとは?
加瀬亮、ムン・ソリ、ン・ヨンファ、キム・ウィソン、ユン・ヨジョン、チョン・ウンチェ 他 出演
ホン・サンス 監督作



<感想>
この映画を観終わった後の心地良さはいったいなんなんだろう。
柔らかい匂いのような風のような音のような・・
言葉に出来ない、言葉にしなくてもいいのかも。
クォンが受け取った手紙は階段で落ちてバラバラになってしまった。
それを拾い集めて。1枚は忘れられて。
バラバラのまま読み進む物語はすべてはモリの夢の中なのか、
それとも行ったり来たりの思いなのか。
夢(クミ)という名前のワンコ。「時間」という本。
ただ過ぎて行くのが時間ならば、
この気持ちのよい映画を何度も繰り返し眺めていたくなる。
すべての時間は夢のように過ぎて行く。
逢いたい人がいるからそこに来た。
今、生きている、名もなき日々が切なく愛おしくなる。
拾われなかった1枚にはどんな物語があったのだろう。
その余白がそのままこの映画のリズムのよう。
洒落ている、大人だよね、素敵だよね。



*2015年1月の或る日、シネマ ジャック&ベティにて鑑賞



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