「Go Go 70s」

2008年 韓国映画
監督 チェ・ホ
出演 チョ・スンウ、シン・ミナ、チャ・スンウ、イ・ソンミン、
   ソン・ギョンホ、チェ・ミンチョル、キム・ミンギュ、
   ホン・グァンホ、キム・スジョン、イム・ヨンシク 他

「もう一度遊ぼうぜ」

歌いたい歌がある。
聴きたい音楽がある。
踊りたい夜がある。

1970年頃、軍事政権が支配していた暗闇の時代に
真夜中の0時から 朝4時までゴーゴークラブで歌い演奏していた
伝説のデビルスという実在するバンドの物語。

とりわけアタシは泣くように歌う
サンギュの歌声にやられてしまったのだ。
「夢中で歌うサンギュさんを見てこれが音楽だ」
と言ってまっすぐ彼を見つめたミミのように。

「ウィルソン・ピケット、俺の初体験だ
 ヘイジュードが流れた瞬間
 目の前のすべてが消え、もとの曲も忘れた
 それがブラック音楽との出逢いさ。お前たちはどうして?」と
仲間に語るサンギュは食べるために
音楽の奴隷になれない人なのだ。
だから、いつしか離れていく。バラバラになる思い。
そしてトランペットの優しきドンスが死に
互いの志がズレて、政府に自由を奪われていく。

それでも、離れていても、
音楽は何も奪わない。どんなに支配されても
人の心はどんなものにも支配することはできない。
それぞれの心は、それぞれの思いは誰にも奪えない。

拷問だらけの体でサンギュは言う。
「暗く元気のない心に情熱の灯をともす
 それがデビルスだろ、それが俺の答えだ」と。

その答えにギターのマンシクが続き
そして、サックスのチュニョプ、ベースのキョング
ドラムのトングンが続く。
「俺たちを殴ったバカ野郎、俺たちに殴らせたバカ野郎
 お前らより楽しく生きてやるぜ」の思いを胸に。

「もう一度遊ぼうぜ」

その意味の深さを思うと涙が溢れ出てくる。
それと同時に、そんなもの!なのだ。
楽しく生きてやるぜ!なのだ。
だって、それが答えなのだから。

泣けて、弾んで、泣けて、熱くなる。
こんな素敵な映画がここにある。

今、この瞬間を。心に音楽を。
明日はない。昨日もない。
楽しめばいい。今を、今を。


[ジョン]
久々に集まっても心が離れていくサムゲタンよりも
民謡なんて歌いたくねぇと独り屋上にいき
それでも何気に空に向かって口ずさむサンギュを慰めるように
持ってきてくれたミミの手作りのような大きなジョンが食べたくなった。
出来ればクマ印の小麦粉(謎笑)とオボク旅館の
ヨンジャさん手作りのキムチを用意したいけれど(笑)
とりあえず、小麦粉、水、塩少々、すっぱくなったキムチや
ネギやイカなど好みのものを混ぜ合わせて
フライパンに油を熱し好みの大きさで両面焼く。
そして、サンギュのように焼酎みたいのんを
瓶ごとかっくらいながら、そのままかぶりつく。

ついでにアタシが最近ハマっているジャガイモのジョン。
ジャガイモを2個か3個くらい・・好きなだけすりおろす。
すりおろした時に出てくる水分を別の器にとっておいて
沈んだトロリとしたのをとっておき、それを
すりおろしたジャガイモに混ぜ、塩少々も混ぜて、
油を熱したフライパンにスプーンで生地をおとして
真ん中に赤ピーマンと青ピーマンの千切りを二枚並べたり
胡麻を散らしたり、自分なりの可愛いと思う飾りをして
(もちろん飾りなしでもOK)ひっくりかえして両面焼く。
タレは醤油と酢と胡麻油などを好みの分量であわせて。
ふわふわ、もちもちっとして美味しいのだ。    



inserted by FC2 system