ウチでゆっくり映画観るのもいいもんだよね。
*にゃんこマークが、5:永久保存、4:大好き、3:キライじゃないけれど上から別の映画入れちゃえ、2:早送り、1:消去

 

 「わたしたちの宣戦布告」(2011年・フランス)

<あらすじ>
出会った瞬間、たちまち運命の恋に落ちたロメオ&ジュリエット。やがて2人の間には息子のアダムが生まれ、家族3人の幸せな生活がスタートする。ところが、赤ん坊が一向に歩き出そうとせず、どこか様子がおかしいことに気付いた2人が息子を病院に連れていって精密検査を行なった結果、アダムはラブドイド腫瘍という難病にかかっていることが判明。のっぴきならぬ事態に直面した2人は、わずかな希望を頼りに必死の苦闘を続ける。フランスの個性派女優ドンゼッリが元パートナーのJ・エルカイムとの実体験をもとに自らの監督・主演で映画化。
ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム、セアール・デセックス、
ガブリエル・エルカイム、 ブリジット・シィ 他 出演
ヴァレリー・ドンゼッリ 監督作


<感想>
主演の二人の実体験を映画化しているというので、
ある意味彼女たちの記録を覗かせてもらっている感じです。
ふたりはある日出逢い、恋におちる。名前はロメオとジュリエット。
そしてふたりの子供はアダム。 ここまでの展開はとても好きだった。
なんだかいい意味で洗練されていない感じが逆にとても気持ちいい。
でも、アダムの具合がとても心配で病院に連れて行き・・となり、
検査の結果、腫瘍だとわかった時にジュリエットが
結果待ちをしている皆に電話を入れる場面で結果を知らされた人たちの
演技があまりにもオーバーで、気持ちが萎えてしまう。
ワザと音楽やなんかで今までにないものに挑戦はしているとは思う。
子供の病気ものというと、どうしても暗くなりがちで哀しみや切なさを
全面に出しがちなものが多い中で極力ポップな感じで
違ったものをやろうとはしているんだろうけれど
途中から失速していくというか、その大袈裟な演技や、
インディーズさを狙った感じが鼻についてしまうのだった。
それでも、優等生になりがちな題材にあえて挑戦している感じは嫌いじゃない。
宣戦布告はイラクとアメリカのニュースにひっかけながら
二人がアダムの病気から逃げないで闘うことでもあるのだけれども
そのアダムも小さな体で病気と闘っていることでもあり、
そしてこの映画そのものも今までの闘病ものの映画への
戦いを挑んでいるともいえるのかもしれませんね。
それにしてもロメオ役のジェレミー・エルカイムさんは
なかなかの男前だよねぇ。ちょっとだけ好みだよ・・(笑)


CSにて鑑賞



 

 「デイジー」(2006年・韓国)

<あらすじ>
オランダで暮らす画家のへヨンはジョンウという男と出会い運命的なものを感じる。以前へヨンが事故にあった時助けてくれた謎の男がいた。その男にデイジーの画を残していくへヨン。1ヵ月後、匿名の男からデイジーの花が送られてきた。ヘヨンは、あの時の男が自分を見守ってくれていると信じるようになるが・・
チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ 他 出演
アンドリュー・ラウ 監督作


<感想>
いやね、どうでもいいんだけれど、アンタたち・・・
勝手にやってろ!って、思わず言いたくなりました(笑)
映像も美しくて雰囲気とてもいいし、役者さんたちも悪くはないし
特に刑事のジョンウ役のイ・ソンジェさんの演技はなかなか好きだった。
でも、なんだろうか、もう、あれだよ、チョン・ジヒョンさん演じるヘヨンが
殺し屋で真の運命の人なチョン・ウソンさんをかばって撃たれて
大袈裟に泣き叫ぶっていうのには悪いけれど大笑いしちゃった、ダメだ。
もったいないなと思うんですよねぇ、あれだけ映像の雰囲気がいい映画なのに。
もっと寡黙に、心の声もまったくなしに、ただ映像だけで語る感じで
謎な雰囲気で静かに描いていたら案外ね、名作になったかもよ。
しかし本当に『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督作なの?
本当なのですか?嘘だよね?嘘と言ってほしい(泣)


CSにて鑑賞



 

 「大統領の料理人」(2012年・フランス)

<あらすじ>
フランスの片田舎で小さなレストランを営む女性料理人のオルタンス・ラボリ。ある時政府に呼び出されて向かった先はフランス大統領官邸エリゼ宮。過剰な装飾を排した素朴な料理を望む大統領が彼女を正式なプライベート・シェフに任命したのだった。しかし官邸の厨房は男ばかりでしきたりに縛られた堅苦しい職場だった・・
カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、アルチュール・デュポン、イポリット・ジラルド 他 出演
クリスチャン・ヴァンサン 監督作


<感想>
素朴な料理が食べたいという大統領の希望で
大統領の料理人として雇われるオルタンスなのですが
現在の彼女と大統領の料理人だったころの彼女とを
行ったり来たりする話なのでなんとなく感情移入がしにくくて
港町での話はどことなくとってつけたようで気持ちが途切れちゃう。
大統領の料理人の頃の助手の青年とのやりとりとかなかなか面白かったので
他の話よりも出来れば彼とのエピソードをもっと観たかったですね。
ミッテラン大統領を演じていた方はご本人には全然似ていないけれど、
とても雰囲気が良くて彼が落ち込んでいるオルタンスを励ますように
こっそり厨房にやってくる場面が好きでした。
しかしね、素朴な料理にしては、全部高そうだよー(笑)
材料考えたらかなりコダワリがあり豪華なので
費用について厳しく言われるのも税金で賄うのだから
仕方がない気もしつつも要求を完璧にしようとすると
お金がかかってしまうのも仕方がなかったりもして色々大変だったなと思う。
本当にお疲れ様と言ってあげたくなりました。
それにしても、あの、キャベツを重ねて包んでいくものとか
パイ焼きとか美味しそうだったなあ、お腹空きました(笑)


CSにて鑑賞



 

 「ザ・タワー超高層ビル大火災」(2012年・韓国)

<あらすじ>
ソウルを流れる漢江の中州、汝矣島に立つ地上108階の超高層ビル“タワースカイ”。そこでクリスマス・イヴを過ごそうと大勢が集まるがフードモールマネージャーのユニは厨房で起きたボヤをきっかけにビルの換気設備に問題があるのではないかと不安に。やがて上層階でパーティーが開かれるが、演出でタワーの周囲を旋回するヘリコプターの1機が気流の影響でビルに激突して爆発。タワー上層階は猛火に包まれてしまう・・
ソル・ギョング、ソン・イェジン、キム・サンギョン、キム・イングォン、
ト・ジハン、 アン・ソンギ、チョ・ミナ 他 出演
キム・ジフン監督作


<感想>
『タワーリング・インフェルノ』の韓国バージョンという感じ。
で、お決まりで金持ちは感じ悪くてとか、
なぜそれで助かるのかとか、色々つっこみどころ満載で、
ベタもベタなのですが、そうかと言って案外面白くて結果的に
終わりよければすべてよしという感じでいいのだ。
特になんだかんだと、消防士役のソル・ギョング兄ぃには
泣かせてもらうというか、彼がラストに奥さんに留守電いれる時に
彼自身が泣きすぎて一瞬コチラが冷めそうになりつつもギリギリ大丈夫(笑)
というか、あの照れくさそうにケーキを予約するところで、
すでに死亡フラグたちまくりなんですがね(笑)
それにしてもアン・ソンギさんがもったいなかったなあ・・
もう少し意味のある役柄にしてほしかったのですよ・・
もちろん、彼はただそこにいるだけでも存在感ありなのですが。
あまりにもアン・ソンギさんを食べたりなかったので
思わず『祝祭』とか観直してしまいましたよ・・(苦笑)


CSにて鑑賞



 

 「ハナ 奇跡の46日間」(2013年・韓国)

<あらすじ>
韓国に空前の卓球ブームをもたらした女子選手ジョンファだったが国際試合では最強の中国チームを倒せずにいた。そんなある日ジョンファら韓国選手は1991年の世界卓球選手権に初めて北朝鮮との統一コリアチームとして参加することを知らされる。大会に向け北朝鮮チームと合流した韓国チームだが思想も習慣も違う両者は息が合わずジョンファもダブルスを組むことになった北のエース、プニと衝突してばかりだった。 開戦以来60年以上たった現在も事実上の休戦状態が続いている韓国と北朝鮮。その両国がスポーツの場で対立を乗り越え初めて統一コリアチームとして参加を果たした1991年の世界卓球選手権での実話を映画化。
ハ・ジウォン , ペ・ドゥナ 他 出演
ムン・ヒョンソン 監督作


<感想>
恥ずかしながら・・・邦題の印象で勝手に
ハナちゃんというワンコの話なのかとずっと思いこんでいました(笑)
卓球の世界選手権の南北統一チームのことを描いた映画だったのですね。
アタシが勝手にワンコの名前だと思いこんでいた「ハナ」は
韓国語でひとつになるという意味だそうです。
北と南では生きてきた環境も価値観も何もかもが違う。
なので最初はぶつかりあっているのだけれども
次第に気持ちが通じ合い最後には友情も芽生えて行く話は
ベタなのだけれども気がつけばラストの 「オンニー(お姉さん・・!)」の場面で
映画の中のふたりと一緒に泣いてしまったよー。
主人公の二人の選手だけじゃなくて他の選手のことや
コーチのことも温かく見つめて描いているので それぞれの立場に共感できる。
青春スポーツものとしてもとてもよく出来ていてカタルシスがあがるし
とりわけ選手の皆さんたちを演じた俳優さんたちが本当に選手に観えるしウマイ。
1人だけお調子もんだけれどいい奴風の韓国の男子選手役のオ・ジョンセさんが
選手というかどう観てもコーチだろっていう感じだったのですが(笑)
ラストに当時の実際の写真が流れた時に、
あぁ、当時の髪型とか役作りなさってあんな感じなのかと納得。
同じ時代、同じ空の下で生きているのに近くて遠い存在である南北。
でも気持ちは繋がる。そして、観ているこっちにも繋がる。
いつか自由に互いを行き交うことができますようにと願いながら・・
何はともあれファイティン!そして、ケンチャナヨ〜


CSにて鑑賞



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