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「ハナ 奇跡の46日間」 (2013年・韓国)
<あらすじ>
韓国に空前の卓球ブームをもたらした女子選手ジョンファだったが国際試合では最強の中国チームを倒せずにいた。そんなある日ジョンファら韓国選手は1991年の世界卓球選手権に初めて北朝鮮との統一コリアチームとして参加することを知らされる。大会に向け北朝鮮チームと合流した韓国チームだが思想も習慣も違う両者は息が合わずジョンファもダブルスを組むことになった北のエース、プニと衝突してばかりだった。
開戦以来60年以上たった現在も事実上の休戦状態が続いている韓国と北朝鮮。その両国がスポーツの場で対立を乗り越え初めて統一コリアチームとして参加を果たした1991年の世界卓球選手権での実話を映画化。
ハ・ジウォン , ペ・ドゥナ 他 出演
ムン・ヒョンソン 監督作
<感想>
恥ずかしながら・・・邦題の印象で勝手に
ハナちゃんというワンコの話なのかとずっと思いこんでいました(笑)
卓球の世界選手権の南北統一チームのことを描いた映画だったのですね。
アタシが勝手にワンコの名前だと思いこんでいた「ハナ」は
韓国語でひとつになるという意味だそうです。
北と南では生きてきた環境も価値観も何もかもが違う。
なので最初はぶつかりあっているのだけれども
次第に気持ちが通じ合い最後には友情も芽生えて行く話は
ベタなのだけれども気がつけばラストの
「オンニー(お姉さん・・!)」の場面で
映画の中のふたりと一緒に泣いてしまったよー。
主人公の二人の選手だけじゃなくて他の選手のことや
コーチのことも温かく見つめて描いているので
それぞれの立場に共感できる。
青春スポーツものとしてもとてもよく出来ていてカタルシスがあがるし
とりわけ選手の皆さんたちを演じた俳優さんたちが本当に選手に観えるしウマイ。
1人だけお調子もんだけれどいい奴風の韓国の男子選手役のオ・ジョンセさんが
選手というかどう観てもコーチだろっていう感じだったのですが(笑)
ラストに当時の実際の写真が流れた時に、
あぁ、当時の髪型とか役作りなさってあんな感じなのかと納得。
同じ時代、同じ空の下で生きているのに近くて遠い存在である南北。
でも気持ちは繋がる。そして、観ているこっちにも繋がる。
いつか自由に互いを行き交うことができますようにと願いながら・・
何はともあれファイティン!そして、ケンチャナヨ〜
CSにて鑑賞 |